GSTC工法は、日本古来の『たたき』に由来する工法です。
『たたき』は土に石灰・にがりを混ぜ、たたき固めた土間のことです。
GSTC工法では骨材とグリーンアース(生石灰と混和材)を軟弱地盤にゆっくり押し込み、地盤の密度を上げながら圧を加えることで、長期的に炭酸塩の地盤(たたき)を造る工法です。
地盤を通常の盛土のように縦方向の応力伝達で地盤改良強化するのではなく、
横方向での応力伝達で地盤強化する異方性理論に基づいています。
これにより、改良地盤は骨材とグリーンアースで周辺地盤を圧密し、原地盤と支持力を複合させる複合地盤となります。
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グリーンアースは生石灰に混和材をブレンドした固化材です。石灰は吸収力・固結力に優れており、古代エジプトのピラミッドやフレスコ画の原料、法隆寺・高松塚古墳の壁画、乾燥剤などにも使用され、安全なものとして現在でも使用されています。
生石灰だけ使用する場合、土中の水分との反応が少ないため、固化するまで時間がかかります。そこで、反応速度が速いグリーンアースを使用することで、軟弱地盤を短時間で強固にすることが可能となりました。
クリーンアースは中性域対応型地質改良材でもあります。グリーンアースを使用した改良土は弱アルカリ性~中性となり、日本の植生に合った中性域に近づきます。